ジクレー版画 Hina (ヒナ) by Herb Kane [art-hk-g5]

ジクレー版画 Hina (ヒナ) by Herb Kane [art-hk-g5]

販売価格: 11,000円(税込)

重み: 3

在庫数 2点

商品詳細

Herb Kaneの絵画には、沢山のハワイの女神が描かれています。

今日はその中のヒナについてご紹介させて頂きます。

Hina(ヒナ)に関して調べてみると、ハワイだけではなく、ニュージーランドのマオリ族やタヒチ、サモア、イースター島等でもヒナの神話が残されているようです。

ハワイでの神話についてご紹介すると、先ずヒナはタパ作りの名人であるとされています。タパとは桑などの木の皮を棒で叩いて鞣し(なめし)、衣服などにする布を指します。
又、ヒナは半神半人であるとされたマウイの母親であったとされており、Mahina(マヒナ)=月という言葉は、女神Hina(ヒナ)の名前から用いられたとされています。

月の女神とされるヒナですが、多くの神話には、女神というよりも「女性らしい女神」として伝えられていることが多いようです。

ヒナの夫に関しては、諸説あるとされていますが、アカラナという名前であり、カナロア神であるともされています。また横暴で暴力的な夫であったともされています。
そんな夫に嫌気がさしたヒナは月へ安住の地を求めて逃げてしまった、とされています。月はそもそもひょうたんの中に入ったヒナの食べ物であったとされていますが、
しかしある日ひょうたんから飛び出たヒナの食べ物が空に昇って月になったとされ、月が満ち欠けするのはヒナがかじっているからだ、とされています。

火の神ペレや雪の女神ポリアフはフラソングの中にも組み込まれ、良くフラのステージでもこれら神々のフラがありますが、ヒナに関してはほぼみかけることはありません。
しかしながら、ヒナに関しては、上記で書いたようにポリネシア全体に存在する自然を創造する神としてより一層深層にいる女神であるとされています。

Herb Kane氏のヒナの絵画は、まさに月に逃げ、月でタパ作りに励むヒナの状況を描いています。


【プリント形式:ジクレー版画】
【版画サイズ:11" x 14"(約27.9cm x 約35.5cm)】
【紙質:ラスターペーパー】
【マット紙:白/サイズ:太子(288mm×379mm)】
【版画制作元:Herbert K. Kane, LLC. 出版元:Fine Balance Imaging】
※日本の既製額縁にある「太子」にそのまま入れ込んで飾る事ができます。
※額装して発送する事も可能です。その場合はお手数ではございますが、先ずはご一報下さい。
※当商品画像はご覧になっているモニターなどにより実際とは異なった色に見える場合がございます事、予めご了承下さい。
※当商品画像は、Herbert K. Kane, LLC.より提供された画像となります。無断での使用はお控え下さい。
※ジクレー版画とは、高解像度でスキャンしたオリジナル絵画を元に高性能インクジェットプリンターでインクを吹き付けてプリントしたものを指します。版画とありますが、版を使わずにプリントしており、非常に繊細な線のタッチ、微妙な色彩の変化、色彩の揺れなども逃さず再現することができ、現在最も原画に近い版画制作法といわれています。
※当ジクレー版画においては、作家の直筆サインは入れられておりません。既に故人となっている故です。また限定品でもございません事予めご了承下さい。

【芸術家:ハーブ・カネについて】
アーティストであり、歴史家そして作家でもあったハーバード・ハーブ・カワイヌイ・カネ(Herbert “Herb” Kawainui Kane)【通称:ハーブ・カネ】(1928年6月21日生〜2011年3月8日没)は、従来より特別な関心をハワイ及び南太平洋に持っていました。
ハワイ島ヒロのワイピオ渓谷で育った彼は、海軍への徴兵後、シカゴ大学にて美術を専攻し、その後ほとんどの余生をハワイ島南部のコナにある農村で過ごしました。

絵画だけに留まらず、出版、建築デザイン、彫刻、執筆活動に励んだ彼の芸術作品は、個人のコレクターだけでなく、ハワイ州立財団、アメリカ国立公園やナショナルジオグラフィックなどの大手出版会社によって収集されており、彼の作品はアメリカの7つの切手にも使用された事で有名であります。

ハーブ・カネのポリネシアやミクロネシアの航海に関して描写された絵画もとても有名であります。
ポリネシアン航海協会の創設者の一人であり、彼のポリネシアン・カヌーへの探究心は、ホクレア号のデザインと建設そして1975年にホクレア号の初のキャプテンに彼を導きました。
そのホクレア号は、タヒチとハワイ間の航海や、ニュージーランド、イースター島、トンガ、マルケサス諸島、クック諸島、ミクロネシアそしてここ日本とハワイ間を現代の航海設備なしで今日も航海している事で有名です。

1984年にハーブ・カネはハワイの人間国宝に認定され、。 1988年から1992年まで、彼はハワイ先住民文化芸術プログラム及びビショップ博物館での創設管財人を務め、その栄誉によって、1998年にビショップ博物館のチャールズ・リード・ビショップ・メダルを授与されました。

執筆では書籍「古代のハワイ」「ペレ」と「ボイジャー」が有名であり、 2002年、彼はハワイ書籍出版協会から優秀賞を受賞し、またこれら多くの栄誉によりシカゴ美術館附属美術大学から名誉博士号も授与されています。

氏のハワイとポリネシアの島々での文化や歴史を描写したアートは、別世界への畏敬の念を抱かされ、そして彼が描いた幌船やカヌー、ハワイの神々そしてハワイアンダンサーの絵画は世界の人々を多いに楽しませています。

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